ユーノス・ロードスターをターボでチューニング 庭先製作記
B6エンジン+ターボ仕様を現合わせで製作してみよう その2 2006.3月〜           <その1へ> <戻る>

Roadster Eternal (製作中)
2006.3.16 B6エンジンのポートの寸法
2006.3.19 インタークーラーの位置決め
2006.3.21 カバー製作 その1
2006.3.23 FRP工作 その1
2006.3.24 FRP工作 その2



Freedomコンピューター スピードデンシティ(Dジェ)制御予定
空燃比計はTech Edge製WBo2 2A0を使います

2006.3.16 B6エンジンのポートの寸法
吸気&排気ポートの流量がアップする形状への変更について
サトゥルノ乗りのShin-Gさんよりご自身が検証されたアイデアを教えていただきました

まずはポートの寸法を測定することから始めてみました

B6エンジンの吸気ポート 形状変更後の画像です
バルブ径               直径31mm
赤部   シートリング最小径    直径27.3mm(バルブ径の88%) 面積x2=1171mm2 面積比1
黄色部 バルブステムガイド直後 直径26mm               面積x2=1062mm2 面積比0.91
桃色   ポート分岐部        縦24mm 横25.4mm        面積x2=958mm2   面積比0.82
青    ポート入り口        縦25.5mm 横45mm        面積x2=1008mm2 面積比0.86

む〜ん 寸法測って各部の面積計算してみたら なんだか頭を抱えるような結果が出てきてしまいました
ロドスタのポートってそんなに悪くないんじゃないの?って思ってたんです 色んな雑誌にもそう書かれていましたし
でも表面的なぱっとした見た目しか捉えていなかったってことですね 人間は外観じゃない中身だよなんて言ってるくせに
ポートの入り口なんて純正ガスケットの穴形状に合わせて拡大しただけです 元々あちゃちゃってコトなんですね
前から不思議には思っていました 例えば4A−Gと同じ度数のカムを入れても4A−Gと同等のトルクは出ないとか..
確かにノーマルボアは4A−Gより小さくて空気を沢山吸い込むのに不利にはなっているわけですが
それに合わせてポート寸法もオタンコだった...ってことなのでしょう

B6エンジンの排気ポート 形状変更後の画像です
バルブ径               直径26mm
赤部   シートリング最小径    直径23.5mm(バルブ径の90%) 面積x2=867mm2 面積比1
黄色部 バルブステムガイド直後 直径25mm               面積x2=981mm2 面積比1.13
桃色   ポート分岐部        縦23.5mm 横24.5mm      面積x2=904mm2 面積比1.04
青    ポート入り口        縦27mm 横46.6mm        面積x2=1102mm2 面積比1.27

黄色部分 元マツダスピードの重鎮 ビッグマウス氏の助言を生かしてガリガリ削りました
あらら こんなに広くなってしまったんですね...信じていますよ その言葉を

さてこれらのデータ元にして悩んでみます ちなみにポートの寸法は内パスを作って計測しました
大層なものではなく学生時代に買ってずーっと使われずに眠っていたコンパスに1mmの針金付けただけのブツですが

カンも大事ですが データ採ってみることによって思いもよらない真実が浮かび上がってくることもあるのだ ってことですね


角刈りポートのイメージ

ポート形状変更には難接着材用ニ液性接着剤を使います
使う理由は安価(¥700位)で固まってもカチコチに硬化せず
ある程度の柔軟性を持っている=収縮せず剥がれ難い
猛(たける)君でも使って1年間剥がれずにいるから です

ポートへの足付けのため1回目の塗布をしてみました
かなりドロドロで流れやすいので何度も塗り重ねて
厚みを稼いでゆくことにします
またバルブステムガイド脇の穴がイヤだったので
そこも埋めてみました

Shin-Gさんよりこのようなアドバイスいただきました(要約してあります)
 INポート分離部は男らしくカリッと角刈り 頭の上は滑走路、左右の脇は垂直に切り立った絶壁が良縁をもたらす
 丸くした軟弱坊ちゃん刈りではX(バツ) そこから先は滑らかにバルブに続けるのが吉
 EX側もポートの曲がり部分で三角堰とはならないように角刈りが○(マル)

イメージ画像&詳しく丁寧な解説ありがとうございます
 分岐部分から曲がり部分までは垂直に切り立った両脇と滑走路の頭頂部形状、下面フラットを維持します。
 ○ポート径はバルブ径の85%〜90%、角部上下幅で最も狭い部分は○ポート径の75%で決まりです。
 ポート流量から上部○形状における限度がこの数値です。角ならあと数%は絞れると思います。
 ポートの形状を変更するには異なるだけでその他の部分は全くの同一形状でした

さて これらの秘伝を用いてどう料理するか メラメラしますね

2006.3.19 インタークーラーの位置決め
ちょこちょこと細かいこと 作業しました
走っている時にモゲては困るのでターボユニットを更に厚く徹底的に溶接しました
ひとさまに見せることが出来るようなカッコになったらターボユニットの画像載せます 今は溶接がボコボコですから
エキマニと形状が合わなかった接続フランジ部をぶった切ってSS400の板で新しく作ったフランジをバッテリー溶接で
くっ付けてあるわけですが 凄い熱にさらされる場所だけに不安は一杯です
ですから気休めですが 分厚く溶接して少しでも熱の通り道を稼いでおけばターボユニットとフランジ部分の温度差が
少なくなるのではないか? そんな風に考えました

こんな感じでバッテリー溶接しています ケーブルはジャンプケーブル使っていますが クリップもチャチで電流の流れが
良くありません もっとしっかりしたケーブルに変えたいですね
アーク溶接棒は直径2mm 2.6mm 3.2mmを揃えてみましたが 一番細い2mmの溶接棒じゃないと24Vでは
上手に溶接出来ませんでした 2mmの溶接棒だと短くなるのが早いので太目の溶接棒を使いたいところなのですが..

吸気ポートの流量を増やす為 その1です ボンドで埋めていってます
固まるまではドロドロで流れやすいので何回かにわけて塗っていきます 奥の緑色のブツは粘土です
このボンドは科学反応が終わった後でもゴムのように弾力があります
ですから吸気ポートにへばり付いている根性はあるのではないかと思います
但し 弾力があるので削るのがちょっと面倒です 上手く形を整える方法はまた後日考えます

真昼間ですが緊縛してみました 私もオトナになってマニアックな嗜好を持つようになってしまいました
その道のプロの方々から見たら甘い縛り方でしょうね 場数を踏んで精進しなければいけません

インタークーラーの位置を決めて固定しました 使い勝手の良い針金を用いて動かないようにします
ボディと接触する部分には2mmのゴム板を挟み 割れ防止ということにしておきます
インタークーラーの固定ボスはネジ径6mmでさらにアルミなわけですから 針金で吊っておいても強度不足にはならない
そんな都合のイイ考え方しています 傾けたラジエターとはギリギリの関係です
インタークーラー周りがスカスカなので 冷却風が逃げていかないようにカバーを作りますが FRPか それとも板金するか
これまた 財布とヤル気との相談になります

NB2のラジエターは後傾して取り付ける形になりますが フレームの凸と干渉します
というか ちょうどはまり込んで位置決めになりました フレームはゴルディオンハンマーを打ち振るっていい感じにしました
この美しき地球の支配を目論む強大な敵さえを粉砕する最終兵器ですから ロドスタのフレームだってお茶の子さいさいです
パワステフリュードのリザーバータンクが邪魔になるので後ろにズラさないといけないようです

サーモケースからの水出口とラジエターへの入り口の位置関係がイタいことになりました
このままでは曲りの厳しい取りまわしとなります またファン取り付けボルトと出口がぶつかっています
また ラジエターが若干低くなるのでエア抜きをどうやって行うか? 宿題出ています

そういう理由でサーモケースの水出口の向きをイイ感じに変えることにしました
切って 水漏れ防止のコーキング代わりに上のアルミ用接着剤を塗って そしてFRPで固める予定です

ラジエターファンのカバーとスタビも緊張した関係に陥りました 接触はしてないようなのでヨシとします
ラジエターからの水出口も下向きになります ラジエターホースをどうするか思案しています 汎用は高いそうです
またラジエター前側面に開いた隙間から折角の風が逃げないように覆いを作らないといけません

ちなみにクランクプーリー外周の白点はバルブタイミングを測るときの為の10度づつの刻みです
純正の樹脂アンダーカバーは使えました
ラジエター本体をどういう方法で固定しようか思案しています 三つ編みして太くした針金...かな?


2006.3.21 カバー製作 その1
作業はいつもその日の気分 思いつきを具現化する方向で進めています
天気も曇っていたので あまりヘヴィなコトをする気が起こりませんでした
今日は前々からコレはイケルんちゃうの?って思っていたこと やってみることにしました

上の画像のようにインタークーラー&ラジエター廻りがスカスカなので
大きな隙間を埋めるためのカバーが必要となってくるわけです
それをエコロジカルな方法で製作してみようかな と考えていました
材料はオイル缶です いっぱいあります 物が捨てられないコレクターですから

上と下を切り落とし 側面を1枚の板に伸ばします
ゴルディオンハンマーを用いて 角を鉄板の上で曲げてゆけばそれなりに真っ直ぐな板となりました
薄い板なので容易に曲げることが出来ます
コレで大まかな形を作っていきました こうやって曲げた板をハンダで継いでいけば!と考えましたが
隙間の形状が複雑で素人板金ではイタいことになる気配が濃厚です
主な部分はオイル缶の鉄板 曲面部の隙間はFRPで という複合材料を用いての製作と仮決定しました
何故にオイル缶?といえば 勿論ウケ狙いです プライベーターのハートをぐっと掴む そういう計画です


2006.3.23 FRP工作 その1
FRP工作用の材料を買ってきました カインズホームで手に入れることが出来ました
前回のFRP補修用セットでFRP工作の面白さが分かったものですから 思い切って買ってしまいました
コレ↓で¥4,000位です こちらのほうが重量計算でゆくと割安ですから
通販で買えば FRP工作一式セットが¥5,000位で手に入るようです

2つの液を混ぜ合わせて樹脂を固めるため 量を計る為のビーカーとスポイトも購入しておきました
なにせ初めてなので 混合する比率を間違えて 樹脂が固まらない(TヘT)ってことがないよう という用心です

コレは上の画像のFRP補修用セットで固めたものです
こちらはニ液を混ぜ合わせると最初から結構ネバついた感じになります
母材に塗ってシートを貼って 上からヘラで押し付けて母材とシートが密着するようにします
そして またシートの上からノリをペタペタと塗りつけてシートの網目が埋まるように薄ーく伸ばしてあげました
この時期で30〜40分くらいでかなりネバネバな状態まで固まってくるので シートが浮いてしまったトコを
ぎょっと母材に押し付け直してあげます そして1日置いておけばカチコチに固まりました
シートがはみ出した所はカナバサミでちょきちょきと切り落とします

缶のほうの樹脂は混合後も最初は柔らかい水あめ程の粘度でした
こちらのほうが隙間に自然に流れていってくれるので 空気が入って穴が開いてしまうってことはありませんでしたが
注意を怠ると 樹脂がダラダラと流れてしまって 母材持っている手がベトベトになったりしました

これでコツのようなものが分かってきました 次はラジエター&インタークーラー廻りのカバーにGo!しようと思ってます

接着剤で埋めた吸気ポートです ペタペタと塗っていきました
粘性があって塗るときに糸引いてしまって シートリングにもタレてしまいました
硬くはないので除去するのもさほど困難ではないですから 後でキレイにします
ここから 又 ポートの形状を角刈りポートへと整えてゆきます

2006.3.24 FRP工作 その2
FRPでくっ付けたサーモケースです 1日放置しておきましたが まだちょっとベタついていたようで
黒ずんだ軍手で触ったら 汚くなってしましまいました 見た目が悪いので後で塗ることにしましょう
黄色いのはフランジ面への樹脂くっつき防止のガムテープです
がっしりとくっついています 力をいれて捻っても”ミシリ”とはなりませんでした
後から塗った樹脂は表面がキレイにはなってくれませんでした 混合比を間違えたのでしょうか?

ラジエターとの干渉はなくなりました ↑のヤレたラジエターホースはR−Junkieのトリオ デ ボォズの三男坊
”鬼軍曹”ことトッシーがくれました ありがとう♪ いい感じの取り回しで付けることが出来そうです
ススけているのは何か?でカバーすればバレないですね

ラジエター下側の位置決めです やっぱり針金緊縛で責めます
ここからFRPを貼っていって補強とカバーを兼ねるつもりです
鉄板でステー等作ろうかな?とも思っていましたが 各部の寸法取って作るのって好きじゃないんです
仕事で機械の各部の寸法取りして図面書いてってヤッているので 家にいる時は勢いで攻めてしまいたくなります



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