ユーノス・ロードスター+ターボをセッティング
B6エンジン+ターボ+フリーダムコンピューターのセッティング その1 2006.7月〜                   <戻る>
エンジン関係の仕様(2006.7.23)
B6 1.6L 純正ピストン 圧縮比9.5? 純正シングルスロットル
カム:インテーク HKS 256°8.5mmリフト 中心角115°
   エキゾースト TODA 256°8.5mmリフト 中心角100°
   (7月30日 110°に変更)
HLAにちょいと細工して使用
ポートは拡大・形状変更加工
インジェクター:NA8C 250cc
   (8月4日 12ホールの吐出量が大きいモノに変更)
フライホイール:TODA NA8C用 
クラッチ:純正NBターボ用

エアクリーナー:75mmアルミダクト+金網
+軍手製乾式エアフィルター

エキマニ:HKS ターボキットのT25フランジ用
ターボ:スバル フォレスター用をフランジ自家加工
アウトレットパイプ:HKS ターボキット用を加工+純正エキマニパイプ後半
マフラー:メーカー不明 ロドスタ用

ラジエター:NB2用
インタークーラー:S13用を加工
サーモスタット:シビック用 78℃開弁

製作記はこちらに掲載してあります



2006.7.23のセッティング
↓は燃料噴射量の三次元マップです 空燃比は全域12.3として学習させています
↓は上記の燃料噴射量マップを真上から見たところです
黒い太線がスロットル全開で読む場所です
一番燃料を吹いているのは5500〜6000回転となっています
ちなみに私の住んでいるトコの大気圧は750〜770mmHgです

↓はスロットル開度補正の三次元マップです 学習機能に任せっぱなしです
この山の凸凹の具合を見ると 手打ち入力でセッティングをしてゆくのは非常に難しいのではないかと思います

↓は上記のスロットル開度補正マップを真上から見たところです

↓は点火時期の三次元マップです

↓は点火時期マップを真上から見たところです
結構キバった値をいれているのではないかと思います




2006.7.30 エキゾーストのバルブタイミングを変更

赤・黒が中心角110°の結果 青・緑が中心角100°の結果

左Y軸が回転数
右Y軸の上が燃料噴射時間 下が吸入空気圧
エキゾースト側のバルブタイミングを変更してみました
中心角100°(変更前)→110°(変更後)

三速での結果は ←この通り で
実走行での顕著な変化はありませんでした...


体感的には変更後のほうがエンジンが詰まり感なく
元気良く伸びやかに回ってくれる!なんて感動していたのですが..

変更前の中心角100°の狙いは燃焼ガスの排気開始を遅らせて
排気温度を下げる&燃焼ガスが膨張してピストンを押し下げる
エネルギーを有効に使って 非過給領域のトルクを増やす?
そんな目論見でした
でも なんか詰まり感のような
排気が上手く抜けてないような印象があったのでした

そこで中心角を110°に変えて 早めに燃焼ガスをタービンに導き
もっと勢い良くタービンを回し 過給圧アップを狙ったワケなのですが
そう上手くはいかなかったようです

こうやってグラフで見ると6500回転辺りで回転上昇の度合いが
緩くなってしまってるのが分かりますね
一番燃料を吹いているのが5000〜5800回転位ですが
これを1000回転上の領域に持ち上げたいところです

やっぱり四連スロットル化が必要!と考えています

2006.8.3 ブーストアップ その1

赤・黒がブーストアップ前の結果 水色がブーストアップ後の結果

左Y軸が回転数
右Y軸の上が燃料噴射時間 下が吸入空気圧

吸気温度35° 水温85° 油温110°(←対策必要)
過給圧を上げてみました
結果が ←の水色 のグラフです
これは実走の結果と現れてくれました
”7000回転辺りが元気になった”
そんな印象を与えてくれました
過給圧を上げる前は6500回転を超えてからの
回転上昇が鈍くなっていましたが
過給を上げたことによって 幾分改善されています

やっぱり過給圧を上げてゆくという行為には
逆らうことが出来ないキツい魔力があるのですね

中尾くんが提供してくれたフォレスターのターボユニットは
アクチュエーターのロッド長さを調整出来るようになっていました
今回行った作業はロッドの長さを短くしただけ
3山分のネジを締め込んでみました
締めこんだ分 過給圧は全域の回転数で
上がっていることが分かりますね
最大で50mmHg程はアップしたようです

今までのテスト結果で気になっていたのが
5000回転辺りからインマニ内の吸気圧が
下がってきていることでした
ズロットル全開時の吸気圧は過給圧とほぼ同じと考えてよい?
そんな風に想像していたのですが違ったようです

圧縮された空気がインタークーラー&吸気系を通り抜ける際の
抵抗が大きくなってゆくことによって
インマニ内の吸気圧が下がってしまっている
そんな現象が起きているのではないでしょうか?

この結果を見てコ悪魔が囁いて来ています
7500回転辺りまで4500回転時と同一の吸気圧を
保つことが出来ないか そんなコトを考えています

過給圧を調整出来る禁断のネジです


2006.8.5 ブースト取り出し位置の変更
吐出量の大きい12ホールのインジェクターに交換しました
↑コネクターの形状が違うのでカプラーオンではありません
 取り付け長さと太さは同じです
何用か分からないインジェクターです 貰い物です

燃料の吐出量を増やしたくてインジェクターを変更してみました 12ホール 吐出量は不明ってことです
NA8C用250ccから付け替えてたところ空燃比が濃い目となりました 単位時間辺りの吐出量は大きいようです
空燃比フィードバックの数値を見ながらインジェクター容量をパチパチと調整してみたところ
285cc辺りでフィードバックの数値が1辺りに落ち着きました

NA8C用では7500回転辺りで噴射時間が90%近くになってしまっていたのでギリギリ感でハラハラしていました
コレで70%辺りとなったので余裕が出来ました
過給圧の取り出し位置を変更してみました
赤いφ4シリコンチューブが新設したモノです
元の状態ではアクチュエーターを開くためのチューブはタービンハウジングの出口につながっていました
つまりインタークーラー前の空気の圧力が設定圧よりも大きくなるとアクチュエーターが開く方向へと作動していたわけです
これをインマニ内の圧によって作動するように変えてみました
これでインタークーラーの空気抵抗の影響を回避出来るのではないか?
そしてインマニ内の過給圧を高回転まで同じような値で保って 伸びのあるエンジンフィールを得ることが出来るのではないかと考えました



黄がブーストアップ前の結果
青・緑がブーストアップ後の結果
赤がブースト取り出し位置変更&ロッド長さを戻し&インジェクター変更後の結果

左Y軸が回転数
右Y軸の上が燃料噴射時間 下が吸入空気圧

吸気温度40° 水温85° 油温110°(←対策必要)

インジェクターの単位時間辺りの吐出量が増えているので
グラフ上の数値は赤のほうが低くなっています

油温上昇への対策は夏休みに実施しようと考えています
(空冷のオイルクーラーを付けるだけですけれど)
赤のラインが今回の対策の結果です
実走の結果も良いようで安心しました

”速さ感がかなり増した” そういう印象です
エラい勢いで走ってゆきます
踏むとグイっとくる厚みが増えました
クセになるくらいの力感が出てきたと思います

ターボ化にあたって最初の狙いは
自然吸気のごとくリニアに素早く反応するように
仕立てるということでした
ベースエンジンがノーマル腰下ということもあって
パワーはソコソコで押さえようと考えてしました
パワーよりも自然なレスポンスを優先!
そんな風にやってゆこうと思っていたわけですが

ちょこちょことセッティングをしていくうちに
そういう気持ちが変わってきました
リニアに反応するように仕立てていくのは
なかなかに難しいのではないか?
それと踏んだときにグワっとくるエンジンのほうが
格段に面白い! 心が震える
そう思ってしまったのです

その時の速度の乗りとスロットル開度
過給圧の掛かり具合で踏んだ時のツキ具合は
かなり変わってきます
ツキのいいトコと悪いトコ あります
でもそういう二面性がまた面白いと思えています

ワザと大きめにスロットルを開けて
過給の立ち上がりと共に湧き出るトルクが生み出す
二次曲線的な加速はクセになっています

実はα−N制御でも動かしてみました
スロットルを意図して大きめに開けるとノッキング?が
出ましたが ソレ以外はホント普通に走れました
スロットルの開け閉めに対してのレスポンスとキレも良く
排気量の大きな自然吸気エンジンを操っているような
スロットルに対してリニアなフィールがありました
コレはコレであり!と思う素直なフィーリングでした
しかしスロットル開度と過給圧の関係は一定では
ありませんでした
また過給圧によって吸入空気の密度が
かなり変化してしまうので
α−N制御で全ての場面で過不足無く走らせるコトは
なかなかに難しいようです

今はDジェのグワっとくるフィールに溺れています


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