ユーノス ロードスター NA6CE NA8C フリーダムコンピューター セッティング
☆ フリーダムコンピューター セッティングの知恵袋 ☆
アイドリングの時の空燃比が薄く学習されてしまうのはナゼ? 2006.5.14
α−N制御のキレが良いのはナゼ?               2006.5.16
NA6CE純正ECU B63Hの点火時期を3Dグラフで表示してみました 2006.5.16

アイドリングの時の空燃比が薄く学習されてしまうのはナゼ?
↓のロギングデータはアイドリングから一瞬スロットルを開け閉めした時のデータです
ここから面白いコトが読み取れます
Dのトコの吸気圧がアイドリング時の吸気圧よりも低い値を示しています
つまり この時の吸入空気はいつものアイドリングの時よりも密度が小さくなってしまっているということです
Dのトコでもいつものアイドリングの時と同じような燃料噴射量であれば 空燃比は濃くなるワケです

そして その後 Eのトコのようにインマニの中の圧力はナゼか1回大きくなります
これは勢いがついてしまった空気がスロットルの通路を密かにスリ抜けて
インマニの中へと無理やり入り込むからではないでしょうか?
この時の吸入空気はいつものアイドリングの時よりも密度が大きくなってしまっているということです

青箱でアイドリングでもFB(燃料噴射量フィードバック)を働かせていた場合
Dのトコでは”空燃比が濃い”と判断して燃料噴射量を減らす方向(リーン)にFBは動きます
そしてインマニの中の圧力はD→Eへと大きくなる(空気密度が小→大へと変化)ワケですが
FBがその変化に間に合わずにリーン状態を維持して学習してしまうのではないか?と思いました

Dジェ制御の場合はD&Eのトコの燃料噴射量を手打ち入力で適切な値にセットしておけばイケると思います
α−N制御の場合は どうしたらいいのかな?と悩んでおります

そして
空燃比フィードバック補正を使う場合はフィードバック基本変化量・ステップ変化量(アイドル)を小さめに
空燃比連動機能を使う場合はフィードバック比率(アイドル)を小さめに
そんな感じで極めて控えめなフィードバックとしておけば イイんじゃないかと考えました

α−N制御のキレが良いのはナゼ?
上記と同一のロギングデータですが ここからさらに面白いコトが見えてきました
α−N制御(スロットルスピード制御・スロットルポジション制御)はレスポンスとキレが命です
Dジェ制御(スピードデンシティ制御・吸気圧制御)よりキリ!とした雰囲気が出ます
AのトコでスロットルOFFしています しかし勢いのついた吸入空気はインマニの中へと入り込んでゆきます
そのため スロットルは閉じていてもインマニの中の吸気圧は上昇しています

α−N制御の場合はスロットル開度を元に燃料噴射量&点火時期の値を決めるので
減速へと向かっているドライバーの気持ちを素直に反映してくれます
しかし Dジェ制御では吸気圧を元に燃料噴射量&点火時期の値が決まってくるので
スロットルを閉めても吸気圧上昇→一拍おいて吸気圧減少
というドライバーの意思に対してのタイムラグが発生してしまうようです
これがスロットル操作に対するキレの違いとして体感されているのだと思います

NA6CE純正ECU B63Hの点火時期を3Dグラフで表示してみました
ガレージ雅のまさくんフリーダムコンピューター 青箱ユーザー Q&A 掲示板
B63Hの点火時期データを載せてくれました

どんな感じか分かりやすいようにフリーソフトの3Dグラフ表示ソフト Graph-R を使って表示してみました
このソフトは軽快にグラフをグリグリと回すコトが出来るので面白いです
__500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 4500 5000 5500 6000 6500 7000 0_10.0 10.0 14.4 19.3 27.1 30.9 32.0 33.1 34.9 29.1 29.1 30.0 30.0 30.0 1_10.0 10.0 14.4 19.3 20.4 30.9 32.0 33.1 34.9 29.1 29.1 30.0 30.0 30.0 2_12.2 15.8 22.9 25.1 30.7 32.0 34.0 34.9 37.1 32.0 30.9 31.6 31.6 31.6 3_17.3 17.3 24.0 25.8 28.7 32.0 33.1 34.0 34.9 30.9 30.0 30.7 30.7 30.7 4_14.4 14.4 21.1 23.1 26.9 30.0 29.1 32.0 33.1 29.1 28.0 28.7 28.7 28.7 5_10.7 10.7 15.3 19.1 25.8 29.1 30.9 30.0 30.9 28.0 26.9 27.8 27.8 27.8 6_ 4.2_4.2 11.6 17.3 21.1 25.1 26.9 28.0 26.9 26.9 26.0 25.8 25.8 25.8 7_-0.7 -0.7_5.8 11.6 14.4 18.9 22.9 26.0 25.1 26.0 25.1 24.9 24.9 24.9 8_-0.7 -0.7_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 25.1 24.0 24.0 24.0 9_-1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 24.0 21.8 21.8 21.8 10 -1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 22.9 21.1 21.1 21.1 11 -1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 22.9 20.7 20.7 20.7 12 -1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 22.9 20.7 20.7 20.7 13 -1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 22.9 20.7 20.7 20.7 14 -1.8 -1.8_5.8_9.6 13.3 18.0 21.1 18.9 25.1 25.1 22.9 20.7 20.7 20.7
上記がB63Hの点火時期の値となります
横軸は回転数 縦軸は負荷(吸入空気量)となっています

起伏に富んだマップとなっているようですね
5500回転以上のパワーバンド領域でゴソっと遅角していますが これが安全マージンというヤツですね
色々な参考書に書いてありますが 回転があがってゆくとノッキングに対して有利となってゆくようです
例えば1万回転オーバーのレーシングエンジンにとっては7000回転はまだパワーバンド手前の回転数です
ですから パフォーマンスを狙ってゆくなら5500回転以上で遅角させる必要は無いと思っています

またノーマルB6エンジン+青箱+ハイオクなら 上記のマップの値に上乗せして
街乗り領域は+20°中&全負荷領域は+5〜10°くらいまで進角させてあげたい気持ちになります



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